美容サロンの脱毛におけるジュール数とパワーについて

こんにちは。
いつもお世話になっております。
美容機器メーカーMRO田中です。

美容サロンでの脱毛を検討する際、重要な要素の一つが「ジュール数(J/cm²)」と「パワー」です。これらの違いや、脱毛効果にどのように影響するのかを詳しく解説します

 

1. ジュール数(J/cm²)とは?

ジュール数(J/cm²)は、脱毛機が肌に照射するエネルギー量を表す単位です。具体的には、「1平方センチメートルあたり何ジュールのエネルギーが照射されるか」を示しています。

(1) ジュール数が高いほど脱毛効果は高い?

一般的に、ジュール数が高いほど毛根に強いエネルギーが届きやすく、脱毛効果が高まるとされています。ただし、ジュール数が高すぎると以下のリスクが伴います。
• 肌への負担が大きくなる(やけどや赤み、炎症のリスクが増える)
• 痛みを感じやすくなる
• 肌質によっては適応できない(敏感肌や色素沈着しやすい肌には向かない)

そのため、ジュール数は「高ければ高いほど良い」というわけではなく、肌質や毛質に適した設定が重要になります。

(2) 一般的なジュール数の目安

美容サロンで使用される脱毛機のジュール数の目安は以下の通りです。
• 低出力(5〜10J/cm²):産毛や細い毛向け、肌に優しいが効果はゆるやか
• 中出力(10〜20J/cm²):一般的な美容サロンの設定、多くの人に適用可能
• 高出力(20〜30J/cm²):太い毛や剛毛向け、肌への負担が大きい

医療脱毛で使用されるレーザー脱毛機は30J/cm²以上の出力が可能な場合もありますが、美容サロンでは安全性の観点から20J/cm²前後が上限とされることが多いです。

 

 

2. パワーとは?

脱毛機における「パワー」は、一般的には「光やレーザーの出力の強さ」を表します。ただし、脱毛効果はジュール数だけで決まるわけではなく、照射方式や波長、パルス幅(光の持続時間)など複数の要素が関係しています。

(1) 照射方式とパワーの関係

美容サロンで採用される主な脱毛方式とパワーの関係を見てみましょう。
1. IPL(インテンス・パルス・ライト)方式
• 光の出力が比較的高く、ジュール数を上げることで効果を高められる。
• メラニンに反応するため、太い毛や濃い毛に適している。
• ただし、肌色が濃い人にはリスクがある。
2. SHR(スーパー・ヘア・リムーバル)方式
• 低いジュール数でも繰り返し照射することで脱毛効果を発揮する。
• 毛包全体をじわじわ温める仕組みなので、痛みが少ない。
• 産毛や白髪にもアプローチしやすいが、効果の実感には時間がかかることも。
3. THR(サーモ・ヒート・リムーバル)方式
• SHRとIPLの中間的な方式で、比較的高いパワーを安定的に供給できる。
• 痛みが少なく、肌質を選ばない。

このように、単純にジュール数が高ければ効果的というわけではなく、使用される脱毛方式によって適切なパワー設定が異なります。

(2) パルス幅とパワーのバランス

脱毛機の「パルス幅」(光が当たる時間の長さ)も、パワーと密接に関係しています。
• 短いパルス幅(10ミリ秒以下) → 瞬間的に高いエネルギーを照射し、濃い毛に効果的
• 長いパルス幅(30ミリ秒以上) → じっくり熱を与え、肌に優しく広範囲に作用する

たとえば、IPL方式ではパルス幅が短めで高出力のジュール数が必要なのに対し、SHR方式では低ジュール数でも長いパルス幅でしっかり熱を与えることができるため、痛みを抑えながら脱毛が可能です。

3. ジュール数・パワーの設定はどう選べばいい?

(1) 肌質・毛質に合わせた選び方
肌質・毛質
おすすめのジュール数・パワー
色白・太い毛
中~高ジュール数(15〜25J/cm²)
普通肌・普通の毛
標準的なジュール数(10〜20J/cm²)
敏感肌・産毛
低ジュール数(5〜15J/cm²)、SHR方式推奨
色黒・濃い毛
低ジュール数(SHR方式なら安心)
(2) 痛みや肌への影響を考慮
• 痛みに弱い人は、低ジュール数でパルス幅の長い脱毛機(SHR方式など)が向いている。
• 高ジュール数で効果を高めたい場合は、しっかりと冷却機能のある脱毛機を選ぶとリスクが少ない。

(3) 出力が強すぎると逆効果になることも

ジュール数やパワーが強すぎると、やけどや色素沈着のリスクがあるだけでなく、「バルジ領域(毛を作る司令塔)」を適切に破壊できずに脱毛効果が落ちることもあります。そのため、安全にかつ確実に脱毛するためには、適切なジュール数・パワー設定が必要です。

4. まとめ

美容サロンでの脱毛は、ジュール数(J/cm²)とパワーのバランスが重要です。
• ジュール数が高いほど効果的だが、肌への負担も大きくなる
• 脱毛方式によって適切なジュール数やパワーが異なる(IPLは高ジュール数、SHRは低ジュール数でも効果的)
• 肌質・毛質に合った設定を選ぶことが、痛みやリスクを減らしながら最大限の脱毛効果を得るポイント

脱毛する際は使用する脱毛機の特徴や、自分の肌質・毛質に合ったパワー設定を理解し、無理のない施術を選ぶことが大切です。

 

読んで頂きありがとうございました。

 

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